レトロゲームしま専科

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実名実況競馬ドリームクラシック2002

「実名実況競馬ドリームクラシック2002」は、2002年にバンダイからプレイステーション2用ソフトとして発売されました。

このゲームは、売り上げ自体はかなりショボかったものの、ネット上で一部熱狂的なファンがいる事で有名(?)な競馬ゲームです。他の競馬ゲームのレビューサイトなどを見ているとよく

「このゲームなんかよりドリクラ(ドリームクラシックのこと)の方が面白い!」
「ドリクラの新作さえ出れば、こんなゲームをプレイする必要は無いのに!」
「いまだにドリクラを超える競馬ゲームは存在しない!」

といった熱狂的なファンの雄叫びをよく見ることができます(^^;)。

そんな熱狂的なファンを持つだけあって、様々な特徴を持っているゲームでもあります。

・配合システム
ドリクラが一番ウリにしていると思われるのがこのシステム。このゲームはインブリードやニックスといった一般的な配合理論だけでなく、独自に「コドン」というシステムを持っています。これは、馬ごとにもっている特徴を遺伝子として表しているもので、「スピードアップ」「スタミナアップ」「成長力アップ」「長距離適正アップ」などの要素を持つ「コドン(遺伝子)」をうまく組み合わせて強い馬を作っていくという物です。

「スピードアップ」などの要素を組み合わせて強い馬を作るというのはダビスタに似ているのですが、ドリクラの場合はただ単に能力アップのコドンを詰め込めばいいというわけではなく、バランス良く配置しなくてはなりません。隣り合ったコドンによって能力が大幅に高まったり、能力アップの効果が相殺されてしまったりといった組み合わせがあるんです。たとえば「スピードアップ大」のコドンが隣り合うと能力アップの効果が相殺されてしまいますが、「スピードアップ大」と「零細血脈」のコドンが隣り合うと能力がかなりアップしたり…、といった感じでなかなか個性的なシステムになっています。

…がしかし、意外とアラの多いバランスだったりするんですよね。コドンには強度というものがあって、実質最強の「赤コドン」はインブリード配合で無いと(一部特殊な配合を除いて)出来ないようになっているんです。初期に登録されている繁殖馬では赤コドンを持っている馬はいないので、初期繁殖馬同士のアウトブリード配合では強い馬を作るのが絶望的という、なんとも大味なバランスになっています。

「強い馬を作りたい→アウトブリードじゃ爆発馬は出来ませんので、インブリード配合をしましょう」

なんていう幼稚なゲームバランスは、ダビスタですらとっくの昔に卒業しているというのに「本格的配合システム」を売りにするこのゲームでこの体たらくぶりはちょっと許せない物があります。

まあ、赤コドンはアウトブリードでも作れないこともありません(非常に面倒ですが)し、赤コドンで一杯になった繁殖馬同士でならアウトブリード配合にするメリットはあるので百歩譲ってよしとするとしましょう。しかしもっと致命的なバランスブレイカーが存在します。その名は「Lコドン」。

「Lコドン」は、強度の分だけ左側にあるコドンを再計算するというなんとも恐ろしいコドンで、このコドンを一番右側に持ってきて、後はマイナスの効果が発生しないようにコドンを組み合わせるだけで、海外やDCS(ゲーム内最強馬決定戦)が簡単に勝てる馬を量産できてしまえるのです。なお、Lコドンはインブリード配合でしか誕生せず、アウトブリード配合では絶対に誕生しません。

なんで、このゲームのスタッフはこんなにもインブリード配合を優遇したんでしょうか。「遺伝子を自在に操れる」などと謳われている割には、配合のバランスはダビスタ3やサラブレッドブリーダー(スーファミにあった劣悪競馬ゲーム)並みの頭の悪さです。

こんな配合バランスですから、高額牝馬×サンデーの配合よりも、自前の赤コドン+Lコドンでゴリ押しにする配合の方が圧倒的に有利です。というか、このゲームはアウトブリードだと高額牝馬×サンデーといえどとんでもなく絶望的に弱い馬しか出てきません(^^;)。

配合システムは競馬ゲームの肝と思っている私としては、残念ながらこのゲームの配合バランスは落第点といわざるを得ないでしょう。初期牝馬+初期種牡馬+アウトブリードでも、ゲーム内最強馬が誕生可能なシステムでないと個人的には満足できません。

・レースシーン
競馬ゲームのもうひとつの重要なポイントといえばレースシーン。こちらの出来は結構良く、特にカメラアングルは実際の競馬中継を見ているような、素晴らしいクオリティになっています。強いて欠点を挙げれば直線で馬にカメラが寄りすぎて、周りの様子が確認しづらくなることぐらい。また実況は音声実況になっていまして、残念ながら自分の馬は呼んでもらえません(番号のみ実況される)が、2002年製作という事を考えるとなかなかのクオリティといえます。

ただ残念なのは、ウイニングポストのような「ダイジェストモード」的な直線だけが見れる物が存在しない事と、GIレースがカットできないことですね。GI以外はカットできるんですが、自分の馬がGIに出走するときには必ずフルで見なければなりません。レースシーンをみるのが面倒なんで、中途半端な強さのオープン馬をリストラしてしまったりといったことが多々あります(^^;)。

ついでに言ってしまうと、このゲームはほぼ波乱が起きません。下級条件のレースではたまに荒れますが、GIクラスのレースでは、ほぼ確実に人気通りになってしまうので、面白みがあまりないんですよね…。前詰まりがほぼ無いのはいいんですが、かなり味気ないです。

・その他
意外な長所としてはロード時間の短さですね。このゲームはキャラクターのグラフィックを単純な静止画で表現しているせいか、ロード時間は非常に短いです。あと、調教師におまかせしているときのローテなんかも割合まともで、放牧なんかも自動的に行ってくれるので、結構いい感じです。

しかし、報告画面で新馬の入厩時期を教えてくれるのはいいものの、他の報告と被ると画面を左右にスクロールしないと報告を見逃してしまうのが問題ですね。この仕様のせいで、私は大量のお馬さんをデビューさせる事が出来ませんでした(^^;)。普通に一画面に全部の報告内容を表示させればいいのに…。

あと細かいところでは、牧場や厩舎に行かないと中にいる馬が確認できなかったり、厩舎全体の持ち馬を一覧表示できなかったりと言った細かいところにいろいろと欠点があったりします。

・まとめ
熱狂的なファンがいるだけあって、個性的なコドンシステムやレースシーンのカメラアングルといった注目点はけっこうあるんですが、いかんせん配合システムを中心とした致命的な欠点が個人的に好きになれませんでしたね。

本当に質がいいゲームならばクチコミで評判のよさが広がって

「実際プレイしてみる→周りの人たちに推薦する」

といった連鎖が続いて続編が作られていく物なんですが、このゲームは実際プレイしてみると様々な欠点が目に付くゲームですので

「なんだ、評判はいいみたいだけど所詮こんなもんか」

といった気持ちになってしまうプレイヤーが多いようで、結局このゲームの続編は、このゲーム以降いまだに作られないままです。

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